勉強ができない発達障害との向き合い方
発達障害の多くは健常者とほとんど変わらず成長していきますが、それは小学生までです。
小学生になると本格的に勉強しなければならず、嫌でも周りと差がついていきます。
障害のある子どもは周りについていけなかったり、先生の言うことを聞きながら予習、復習をしても頭に入ってきたりしません。
勉強が付いていけない障害のことを学習障害と言い、発達障害の一種でもあります。
学習障害には三種類あります。
字を読むこと困難な「読字障害」、書くことが困難な「書字表出障害」、数字や計算、または推論をすることが困難な「算数障害」です。
頭に強い衝撃を受けた後天性でない限り、原因は不明で明確な治療法も確立されていません。
障害は性格とよく似ており、矯正して治るものではなく、個性ととらえて向き合うことが大事です。
学習障害と言っても勉強すべてができないというわけではありません。
不得意なところもあれば得意なところもあるのが学習障害です。
必ずしも上で紹介した三つの障害すべて当てはまるという訳ではないので、親はテストの結果や通知表を参考に、子供が何が得意かを見つけましょう。
また、苦手や分野であっても全く頭に入ってこないということはほとんどありません。
障害が重度でなければ算数障害なら電卓やそろばんなどを使って分かりやすく計算方法を教えたり、モノを使って計算式を覚えさすことは可能です。
小学生高学年なら低学年に、低学年なら幼稚園児に教えるようにすると、子供も無理なく理解できることがあります。